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【第21回 講演会】茶葉交易路研究-茶馬古道とは何か-

講演会『現代中国茶文化事情』「茶葉交易路研究-茶馬古道とは何か-」

最近、茶馬古道という言葉が氾濫している。
しかし全体像を理解している人はほとんどいないといってよい。

中国が茶葉の原産地であることは論を待たない。
茶葉は、中国の渇きを癒やし、心の安らぎを与え、更に世界の人々を繋ぐ飲み物として、全世界に伝わった。
人類の歴史の中で最も重要な飲料の歴史があるのである。

特に農耕民族の地域である中国の飲み物が、遊牧民族の地域に伝播していくことは、人類の健康飲料の歴史にとって画期的なことであった。
中国にとって辺銷茶と呼ばれ、周辺の遊牧民族に伝わるお茶の道は、20世紀末から、中国茶葉の世界伝播に対する興味が高まり、様々な形で茶葉の道が語られるようになった。

しかしこの道は、全体的な研究が未だに不十分であり、茶葉の道に関する研究者は地域において、各々の主張が強く客観性を欠いているのが現状である。
今後、新たな発見や研究によって理解が進むと思われるが、その途上であるが故にその理解に誤解や混乱が見られる。

従って茶葉の道について基本的な理解をまとめ、今日までの茶葉交易路の研究について理解を深めておく必要がある。
特に以下の三項目については、基礎的に意味合いを知る必要がある。

㈠茶葉交易の名称と内容。
㈡茶葉交易の歴史と変遷。
㈢茶葉交易の地域と茶葉。

この三つの問題は非常に複雑で整理する必要がある。

主な内容

㈠茶葉交易の名称と内容。茶葉交易路としての茶馬古道とは何か。
㈡茶葉交易の歴史と変遷。四川茶馬古道と雲南茶馬古道。
㈢茶葉交易の地域と茶葉。その他の茶葉交易路。→万里茶道と紅茶古道。

 

実行委員会より

毎回ご好評いただいている、棚橋 篁峰 先生の講座です。
昨今、茶馬古道や万里茶道など、お茶の交易路に関する話題を耳にすることも多くなりました。
しかし、この紹介文にあるとおり、その記述されている内容はやや混沌としているように感じます。
中国の様々な文化に精通している棚橋先生だからこそ開設できることが沢山あります。
茶馬古道や茶文化全般に興味をお持ちの方は、必聴の講座だと思います。


【時 間】2025年11月23日(日) 10:30~12:00

【講 師】棚橋 篁峰 先生

<日本>
亜細亜文化国際交流会会長・元日中友好漢詩協会理事長
中国泡茶道篁峰会会長・中国茶文化国際検定協会会長

<中国>
陝西省西北大学名誉教授・陝西省詩詞学会名誉会長
中国民俗学会茶芸専門委員会顧問・江西省井崗山大学人文学院兼任教授
江西省茶芸師職業技能培訓中心教授・南昌女子職業学校茶文化客員教授
中華詩詞文化研究所学術顧問・西安碑林博物館名誉研究員
陝西省法門書法会名誉顧問・陝西省安康地区文学芸術連合会名誉顧問
寧夏詩詞学会名誉顧問・広東中華詩詞学会名誉顧問
長沙市東方文学芸術研究会名誉顧問・全球漢詩総会名誉顧問

現在数少ない中国茶文化の専門家として、建長寺四ツ頭茶会中国茶席を担当し、札幌・仙台・東京・京都・福山・広島・福岡・那覇などで中国茶文化の講座を開催して中国茶文化の普及に努めている。又中国全土の茶産地を訪問し、江西省社会科学院・中国民俗学会茶芸専門委員会・北京大学・中国国際茶文化協会・径山万寿寺・武夷山天心永楽禅寺などとの交流を行って、中国茶文化の研究を行っている。

現在まで、両国の茶文化・漢詩文化交流に貢献するために行った活動は、訪中295回、日中友好漢詩交流訪中団派遣36回、日中茶文化交流訪中団30回、合同公演3回、中国書画展12回、訪中講演17回を数えている。

【会 場】地球にやさしい中国茶交流会 セミナー会場(4階第1会議室)
※メイン会場と別フロアですのでご注意ください。受付は直接セミナー会場にお越しください。

【参加費】4,000円

【定 員】24名

2025年11月1日(土)21時より予約受付開始

【予約フォーム】以下のフォームをクリック